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不貞慰謝料を請求された場合の対処法と減額交渉のポイント|横浜の弁護士が解説

不貞慰謝料を請求された場合の対処法と減額交渉のポイント|横浜の弁護士が解説

不貞慰謝料を請求された場合の対処法と減額交渉のポイント|横浜の弁護士が解説

2026/03/23

不貞慰謝料を請求された場合の対処法と減額交渉のポイント|横浜の弁護士が解説

突然、配偶者の不貞行為(不倫)に関する慰謝料を請求されたとき、どうしていいか分からず、ただ焦ってしまう方は少なくありません。内容証明郵便が届いたり、相手方の弁護士から連絡が来たりすれば、動揺するのも無理はありません。しかし、この段階で感情に任せて動いてしまうと、後から取り返しのつかない状況に陥ることがあります。

本記事では、不貞慰謝料を請求された場合にまず何をすべきか、そして慰謝料が減額されやすいケースや交渉のポイントについて、法的な観点から分かりやすく解説します。「請求された金額が高すぎる」「本当に支払う義務があるのか分からない」という方は、ぜひ最後までお読みください。

不貞慰謝料を請求されたら最初に確認すべきこと

慰謝料を請求されても、すぐに支払いに応じる必要はありません。まずは冷静になって、以下の点を確認することが重要です。

  • 不貞行為の事実があったかどうか:相手が「不貞行為があった」と主張しても、実際に肉体関係があったかどうかは請求側が証明しなければなりません。
  • 請求額が相場の範囲内かどうか:不貞慰謝料の一般的な相場は50万円〜300万円程度とされています。この範囲を大きく超える請求は、交渉の余地がある可能性があります。
  • 時効(消滅時効)が成立していないかどうか:不貞慰謝料の請求権には消滅時効があります(詳細は後述)。
  • 婚姻関係がすでに破綻していなかったかどうか:交際当時、夫婦関係がすでに実質的に破綻していた場合には、慰謝料が認められないこともあります。
ポイント:感情的になって相手方に連絡したり、「絶対に払わない」と宣言したりすることはトラブルの拡大につながる恐れがあります。まずは専門家に相談することをお勧めします。

不貞慰謝料を支払わなくてよいケースとは?

慰謝料を請求されたからといって、必ずしも全額(あるいは何らかの金額)を支払わなければならないわけではありません。以下のような場合には、慰謝料の支払い義務が発生しない可能性があります。

① 肉体関係がない場合

不貞行為とは、一般的に配偶者以外との「肉体関係(性的関係)」を指します。食事やデート、メールやLINEのやり取りだけでは、原則として不貞行為には該当せず、慰謝料の支払い義務は生じないとされています。ただし、行為の内容や頻度によっては不法行為と認定される場合もあるため、一概には言えません。

② 相手が既婚者であることを知らなかった場合

不貞行為の相手が既婚者であることを知らず、かつ知らなかったことについて過失(落ち度)もなかった場合には、慰謝料の支払い義務を負わない可能性があります。ただし、「知らなかった」という主張が認められるには、十分な事情の説明が必要です。

③ 婚姻関係がすでに破綻していた場合

最高裁判所の判例(平成8年3月26日)では、不貞行為が行われた時点で夫婦関係がすでに実質的に破綻していた場合には、特段の事情がない限り第三者(不倫相手)は不法行為責任を負わないとされています。ただし「婚姻関係の破綻」が認定されるためには、長期間の別居など、客観的な事実が必要とされており、容易には認められないことに注意が必要です。

④ 消滅時効が完成している場合

2020年4月施行の改正民法のもと、不貞慰謝料の請求権は「損害および加害者を知った時から3年」または「不貞行為の時から20年」のいずれか早い方が経過した場合に消滅時効が完成します。ただし、時効の援用(時効の主張)を自ら行わない限り、権利が自動的に消滅するわけではありません。時効が成立している可能性がある場合は、弁護士にご確認ください。

慰謝料の減額が認められやすい事情とは?

不貞行為の事実があったとしても、さまざまな事情によって慰謝料の金額が減額されることがあります。裁判例や実務では、以下のような要素が減額の方向に働くとされています。

減額事由 具体的な内容
不貞行為の期間が短い 関係が数週間〜数ヶ月程度と短期間であった場合、精神的損害が比較的軽微と判断される傾向があります
不貞行為の回数が少ない 性的関係の回数が少ない場合は、継続的な不貞に比べて慰謝料が低く評価される傾向があります
婚姻期間が短い 夫婦の婚姻期間が短い場合は、婚姻共同生活への侵害が相対的に軽微とみなされる場合があります
夫婦関係が冷え切っていた 完全破綻とまでは言えなくても、夫婦関係が希薄であった事情が酌量される場合があります
配偶者が主導的な立場だった 不貞関係を積極的に求めたのが配偶者側であり、請求された側はやや受動的だった場合
求償権を放棄する代わりに減額を求める 慰謝料を支払った後に配偶者へ求償権を行使しない条件として減額を交渉する方法もあります
すでに離婚が成立していない 夫婦が離婚していない場合、離婚に至った場合と比べて慰謝料が低くなる傾向があります

上記はあくまで傾向であり、個別の事案によって判断は異なります。自分のケースでどの程度の減額が見込めるかは、弁護士に相談して確認することをお勧めします。

内容証明郵便が届いたときの正しい対応

不貞慰謝料の請求では、相手方(または相手方の弁護士)から「内容証明郵便」が届くケースが多くあります。内容証明郵便とは、郵便局が送付した内容を証明するもので、法的な証拠として機能します。

届いた際に注意すべき点は以下のとおりです。

  • 無視してはいけません:内容証明を無視し続けると、相手が訴訟を提起する可能性が高まります。また、裁判に発展した場合、無視した事実が不利な証拠となる場合があります。
  • 記載された期限内に対応を検討してください:「〇〇日以内に回答してください」と期限が設けられている場合、放置することは不利に働く可能性があります。
  • 相手方に直接連絡することはリスクがあります:感情的になって相手に連絡すると、発言が証拠として使われる可能性があります。弁護士を通じて対応することが望ましいです。
  • 請求額をそのまま認めないようにしてください:「高すぎる」と感じる場合は、請求額を認めたり、安易に支払ったりする前に弁護士にご相談ください。
注意:内容証明郵便の受領は、慰謝料の支払い義務を認めることにはなりません。受け取ったうえで適切に対応することが重要です。

減額交渉の進め方と流れ

慰謝料の減額交渉は、おおむね以下のような流れで進めることになります。

① 事実関係の整理と証拠の確認

まず、相手が主張している不貞行為の事実が、証拠によって裏付けられているかどうかを確認します。証拠が不十分であれば、そもそも不貞の事実が認定されない可能性もあります。

② 減額事由の検討

不貞行為の事実があったとしても、期間・回数・婚姻状況など、減額に働く事情がないかを洗い出します。これらを交渉の材料として整理することが大切です。

③ 交渉(示談交渉)

相手方(または相手方の弁護士)との間で、支払い金額や支払い方法、接触禁止などの条件について話し合いを行います。合意に至った場合は、内容を「示談書(合意書)」として書面にまとめます。この示談書には、「今後一切の請求をしない」旨の条項(清算条項)を盛り込むことが重要です。

④ 合意・示談成立または調停・訴訟へ

交渉がまとまれば示談成立となります。まとまらない場合は、相手が調停や訴訟を申し立てる可能性があります。裁判になった場合でも、弁護士を立てて適切に対応することで、判決での認容額が交渉より大幅に高くなることを防げる場合があります。

不貞慰謝料の対応を弁護士に依頼するメリットと費用の目安

「弁護士費用がかかるから自分で対応しよう」と考える方もいますが、不貞慰謝料の案件では弁護士に依頼することで費用以上のメリットが生まれるケースが多くあります。

弁護士に依頼するメリット

  • 請求された金額が適正かどうかを法的に判断してもらえる
  • 感情的にならず冷静に交渉を進められる
  • 相手方の弁護士との交渉を代行してもらえる
  • 示談書の内容に問題がないか確認してもらえる
  • 訴訟に発展した場合も継続して対応してもらえる

弁護士費用の目安

弁護士費用は事務所によって異なりますが、おおむね以下のような構成が一般的です。

費用の種類 目安 内容
相談料 無料〜1万円程度(30分) 初回相談時にかかる費用。無料相談を実施している事務所も多い
着手金 10万〜20万円程度 依頼時に支払う費用。結果に関係なく返還されない
成功報酬 減額分の10〜20%程度 交渉で減額できた金額に応じて支払う費用
実費 数千円〜数万円 郵送費・交通費など

横浜など各地の法律事務所では初回相談無料のところも多くあります。まずは相談だけでも行うことで、適切なアドバイスを受けられます。

まとめ:不貞慰謝料を請求されたら、早めの専門家相談が重要です

不貞慰謝料を請求されても、「どうせ払うしかない」と早合点するのは禁物です。事実関係や婚姻関係の状況によっては、支払い義務がない場合や大幅な減額が認められる場合があります。一方で、内容証明を無視したり感情的に対応したりすることも、問題を複雑にする原因となります。

早い段階で弁護士に相談することで、金額の見極め・減額交渉・示談書作成を専門家のサポートで進めることができます。一人で抱え込まずに、まずは専門家にご相談ください。

不貞慰謝料を請求された方へ|まず弁護士にご相談ください

タングラム法律事務所では、不貞慰謝料請求の事案について豊富な実績を有しております。請求された金額が適正かどうかの確認から、減額交渉・示談書作成まで、お一人おひとりの事情に寄り添ったサポートを提供しています。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の法的助言ではありません。具体的な事案についてのご判断は、弁護士にご相談ください。

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