トレントの示談交渉が長期化する理由と見通し|交渉期間の目安をBitTorrent対応の弁護士が解説
トレントの示談交渉が長期化する理由と見通し|交渉期間の目安をBitTorrent対応の弁護士が解説
BitTorrent(トレント)の利用による著作権侵害で発信者情報が開示され、著作権者(メーカー)側との示談交渉が始まった後、「交渉がなかなか進まない」「いつ終わるのか見通しが立たず不安だ」というご相談をいただくことがあります。示談交渉の期間は事案によって大きく異なり、比較的短期間でまとまるものもあれば、数か月にわたって続くものもあります。この記事では、トレント事案の示談交渉が長期化する主な理由と、交渉の見通しの立て方について解説します。
示談交渉の一般的な流れと期間の目安
発信者情報の開示後、著作権者側の代理人弁護士から損害賠償請求の通知が届き、これに対する回答から交渉が始まります。金額や条件について何度かやり取りを重ね、合意に至れば示談書を取り交わして終了します。交渉がスムーズに進む場合は数週間から2〜3か月程度で終結することもありますが、後述する要因があると、それ以上の期間を要することがあります。なお、交渉には相手方があるため、期間を確定的にお約束することはできず、あくまで一般的な目安としてお考えください。
示談交渉が長期化する主な理由
①金額の隔たりが大きい
最も多い長期化の要因は、著作権者側の提示額と、支払う側の希望額との隔たりが大きい場合です。双方が譲歩を重ねて着地点を探る過程で、やり取りの回数が増え、期間が延びることになります。
②対象作品・メーカーが複数ある
複数の作品が対象となっている場合や、複数のメーカーからそれぞれ請求を受けている場合には、確認・交渉すべき事項がその分増えるため、全体の解決までに時間を要する傾向があります。並行して進む複数の交渉の足並みが揃わないことも、長期化の一因となります。
③相手方の対応ペース
交渉の進み方は、相手方(著作権者側)の対応ペースにも左右されます。相手方の社内確認や担当者の対応状況によって、回答までに時間がかかることがあり、これは支払う側でコントロールできない要因です。
④事実関係に争いがある
利用の有無や範囲について事実関係に争いがある場合、単純な金額交渉よりも協議に時間を要します。主張と資料の整理・検討を経て交渉が進むため、期間が長くなる傾向があります。
長期化の要因と対応の方向性
| 長期化の要因 | 対応の方向性 |
|---|---|
| 金額の隔たり | 相場観を踏まえた現実的な着地点の設定 |
| 対象作品・メーカーが複数 | 全体像を整理し優先順位を付けて交渉 |
| 相手方の対応ペース | コントロール不能な要因として見通しに織り込む |
| 事実関係の争い | 主張・資料を早期に整理して協議 |
交渉が長引くことは必ずしも不利ではない
「交渉が長引いている=うまくいっていない」とは限りません。適切な条件での解決を目指して丁寧に交渉を重ねた結果として、一定の期間を要することはむしろ自然なことです。焦って不利な条件で早期に合意してしまうことの方が、かえって不利益となる場合もあります。一方で、いたずらに交渉を引き延ばすことは、相手方が交渉を打ち切って訴訟に移行するリスクを高める面もあるため、「粘るべき場面」と「まとめるべき場面」の見極めが重要になります。
長期化への不安を軽減するためにできること
交渉期間中の不安を軽減するためには、第一に、交渉の現在地と次のステップを把握しておくことが有効です。弁護士に依頼している場合は、進捗の報告を受けながら、今どの段階にいるのかを共有しておくと、見通しの立たない不安は大きく和らぎます。第二に、解決水準の目安(どの程度の条件なら合意するか)をあらかじめ決めておくことです。判断基準が定まっていれば、相手方の回答に一喜一憂することなく、落ち着いて交渉に臨むことができます。
訴訟に移行する場合もあることを知っておく
示談交渉がどうしてもまとまらない場合、著作権者側が損害賠償請求訴訟を提起する可能性はあります。もっとも、実務上は多くの事案が示談によって終結しているとされており、交渉が長引いたからといって直ちに訴訟になるわけではありません。万一訴訟に移行した場合の見通しについても、あらかじめ弁護士から説明を受けておくと、冷静な判断がしやすくなります。
まとめ|見通しを持って交渉に臨むことが何より大切
トレント事案の示談交渉は、金額の隔たり、対象作品の数、相手方の対応ペースなどの要因によって長期化することがありますが、期間の長さ自体が不利を意味するわけではありません。交渉の現在地と見通しを把握しながら、適切な着地点を目指すことが重要です。交渉の進め方に不安がある場合は、早めに弁護士へ相談することをお勧めします。
示談交渉の見通しに不安のある方へ
タングラム法律事務所では、BitTorrent(トレント)事案について、豊富な実績を有しております。交渉の見通しを含め、状況に応じて丁寧にご案内いたします。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の法的助言ではありません。
※BitTorrent利用による著作権侵害事案に関してアクセスプロバイダから意見照会書が届いた方、発信者情報が開示され、著作権者から損害賠償請求の通知が届いた方を対象に、ビデオ会議アプリ「Google Meet」を用いたオンライン相談限定で20分間の無料法律相談を実施しています。なお、当事務所では、そのたの事案に関する無料法律相談は行っておりません。
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